跡見群芳譜(野草譜オニバス)

おにばす (鬼蓮)

学名	Euryale ferox
日本名	オニバス
科名(日本名)	スイレン科
日本語別名
漢名	芡(ｹﾝ,qiàn)、芡實(ｹﾝｼﾞﾂ,qiànshí)
科名(漢名)	睡蓮(ｽｲﾚﾝ,shuìlián)科
漢語別名	鷄頭(ｹｲﾄｳ,jītóu)･老鷄頭、芰(ｷ,jì)、■{艸冠に役}(ｴｷ,yì)、雁頭、雁啄
英名

辨	オニバス属 Euryale(芡 qiàn 屬)は、1属1種。
辨	スイレン科 Nymphaeaceae(睡蓮 shuìlián 科)については、スイレン科を見よ。
訓	漢名の芡(ｹﾝ,qiàn)は、『説文解字』に見える古い名。鷄頭(ｹｲﾄｳ,jītóu)は、その果実の形から。
訓	『本草和名』鷄頭に、「和名美都布々岐乃美」と。　『延喜式』鷄頭子に、「ミツフゝキ」と。　『倭名類聚抄』芡に、「和名三豆布々木」と。　『大和本草』に、「芡實(ﾐﾂﾞﾌﾞｷ,ｦﾆﾊｽ)」と。　小野蘭山『本草綱目啓蒙』に芡実、「ミヅブキノミ　苗名ミヅフゝキ和名鈔　ミヅブキ　オニバス　ゲドウ仙台　イバラバス丹波」と。
説	本州(宮城以南)･四国･九州･朝鮮･ロシア沿海地方･漢土(黒龍江～廣東)･臺灣･海南島･インドに分布。　日本では、「以前はふつうにみられたが、最近、激減した」という(『日本の野生植物』1982)。
誌	中国では、種子を芡實(ｹﾝｼﾞﾂ,qiànshí)･鷄頭米･鷄頭子と呼び、食用･薬用にし、酒を醸す。また、根･花莖･葉を薬用にする。全草を飼料･緑肥にする。『中薬志Ⅱ』pp.185-187　『全國中草藥匯編上』pp.450-451　『(修訂) 中葯志』III/384-386